お洒落な場所、居心地のよい空間、心が和むような風景、お気に入りのモノ・・・。
雑誌には載っていないような、自分だけの特別。
そんな素敵なモノコトを知っている男性って魅力的!!
Note.3 ゆっくり流れる時間・・・、古今に生きる人の温もりを感じる場所。
不思議な名前ですよね?「ゴドー」って。このお店のオーナーが、まだ十七歳だった春、京都大学西部講堂でアイルランドのサミエル・ベケット作「ゴドーを待ちながら」を観劇し、その不条理劇とでもいうべき難解な舞台に田舎の少年(オーナー)はいたく衝撃を受けたそうです。あの頃の想いが今なお鮮明に、名前とともに在り続けているような、そんなお店です。
コーヒーと本と音楽をこよなく愛するオーナー。店内にはジャズが流れ、無造作に置かれた本は文学、詩集、エッセイ、歴史資料などジャンルは問わないが、一冊一冊が主張をしているかのよう。それでいて押し付けがましくなく、居心地のよい空間となっているのは、オーナーの人柄なのかもしれませんね。
メニューの数は、決して多くはありません。最近のカフェブームとは逆を行くような、厳選されたたった2種類のコーヒー豆。それでも想いが詰まっています。
その一つは、オーナー曰く「京都山科でご夫婦で焙煎しておられる前坂さんのコーヒーです。 コーヒーの焙煎と販売に果敢に闘っておられる様子が受話器の向こうからダイレクトに伝わってきます。それ故、武生ゴドーとしてはこの浅いりの厳選されたコーヒーを「斗(たたか)うコーヒー」と命名しました。マイルドであっさりした味です。」
コーヒーが苦手という人のために、紅茶やココア、ジュースもあるのでご安心を。甘いもの好きな人のために、ケーキもご用意しているとのこと。以前は織田町在住のシェフがゴドーのためだけに焼いてくれる、とびっきり美味しい「パウンドケーキ」があったそうですが、今はしばらくお休み中だそうです。代わりに滋賀県の焼き菓子専門店から、ガトーショコラを取り寄せているそうです。ぜひ食べてみたいですね♪
平日の夕方やお休みの日になると、集まってくる常連さんたち。文化人やモノづくりをしている職人さんの憩いの場でもあるようですね。オーナー自身も木工職人だったそうで、皆が集まると、クリエイティブな話から、歴史の話、イベントの話、行政の話、どんな話でも熱く語り合って、盛り上がるとのこと。さすが越前市!って感じです。自分たちが暮らす場所や歴史、文化に誇りを持っているのが伝わってきます。
そして、本棚から溢れてしまうほどの本たち。一冊一冊にオーナーの思い出がありそうですね。
本との出会いもまた、「縁」のものかもしれません。出会った瞬間、何かを感じる「一目ぼれ」もあれば、なんとなく気になって、手にした本。初めて読んだときには、あまりピンとこなかったけれど、何年後かに読み直してみたら感銘を受けたり、何度読んでも飽きない本だったり、読むたびに違う発見がある本だったり。
なんだか、恋人との関係にも似ていますね。素敵な出会いがありますように・・・。
オーナーのおすすめは水上勉さん。最近は向田邦子さんの本もお気に入りだとか。
自分らしく、素直にまっすぐに・・そんな女性になりたい人へのおすすめ本は
「ターシャ・テューダーの言葉 思うとおりに歩めばいいのよ」
作者のターシャ・テューダーは、アメリカの絵本画家・挿絵画家・園芸家(ガーデナー)・人形作家。
短い文章と美しい写真で綴られている本です。
ご近所の常連さんたちで賑わっているかもしれませんが、ぜひ気軽にドアを開けてみてくださいね。
【ブックカフェゴドー】 住所:越前市府中1丁目9-19 電話:0778-42-6711 営業:12:00〜17:00/19:00〜22:00 定休日:月曜 http://godou.sakura.ne.jp/