わが子の幸せを願わない親はいません。だから「結婚」は親にとっても一大事。
ところが残念なことに、子を想うあまり、ささいな事でも口を挟んだり、過剰な反応をする親御さんもいらっしゃいます。
でも、本人たちにとっての「幸せな結婚」とは一体どのようなものなのでしょう?
親にできること、親だからできること、一緒に考えてみませんか。
親が出過ぎるとうまくいくものもいかなくなる、縁遠くなるんです。
母親が息子を溺愛しすぎて、縁遠くなるパターン
母親が息子をかわいがりすぎた結果、当の本人は自分の考えを持たず、何でも母親まかせ。自分の結婚のことなのに、どこか他人ごと。相手に対しても思いやりにかける場合があります。それなのに、母親は自分の息子を客観視することができず、うまくいかないことは何でも相手のせいにします。相手を批判し、自分の息子は悪くない!自分の息子はかわいそうと泣き崩れるタイプが多いですね。でも本当にそうなのでしょうか?
自分の息子をかわいそうな子にしているのは、実のところ母親ではないでしょうか。「この子は私がいないと何もできない、相手も私がしっかり見つけてあげないと・・」そう思っているなら大きな勘違い。本当に息子の幸せを願うなら、もっとわが子を信頼すべきです。それほど大事に育ててきたなら、きっと心の優しい人になったことでしょう。それなら、周りの女性だって心惹かれるはずだと思いませんか?
どうしてもうまくいかない場合は、なんらかの原因が自分の息子にもあるのです。それを冷静に客観視し、アドバイスしてあげることこそ、親にしかできない「婚活」なのです。
「牝鶏晨す(ひんけいあしたす」という故事成語をご存知ですか?
雌鳥(めんどり)が時を告げる意で、女性が勢力を振るうことのたとえで、『書経・牧誓』に古人の言として「雌鳥は時を告げることはない。雌鳥が時を告げたならば、家が滅びてしまう」というように、雄鶏(おんどり)に代わって雌鳥が時を告げることを、その家が滅びる前兆であるとしたものです。 同意語としては、 「雌鳥(めんどり)歌えば家滅ぶ」、「牝鶏(ひんけい)の晨(しん)」、「牝鶏(ひんけい)牡鳴(ぼめい)」などがあります。
現代訳で言うならば、「雌鳥が鳴けば家が廃れる」、母親が出過ぎての婚活は縁を引き寄せにくいとも言えるのかも・・・。
ベッタリもNG!でも子供に遠慮しすぎもNG!
1.であげたような「ベッタリ」タイプもダメですが、逆に子供に遠慮しすぎて、まるで腫れ物にでもさわるかのような態度も考えものですね。親の方が「結婚」を意識しすぎて、ちょっとした話題にも出せないような態度だと、かえって子供も変に意識しすぎてしまいます。本当は紹介したい人がいるのに素直に紹介できなかったり、お見合いもしてみたいと思っているのに、親御さんに相談できなかったり・・・。そうすると、親はますます、わが子が何を考えているのかわからなくなり不安になるという悪循環に陥ります。
子供にとって親の存在は大きなものです。期待させておいて、うまくいかなかったら悪いと思っているのも事実。普段は温かい目で見守っていてくれ、肝心なときには相談できる、そんな関係をお互いに作っていくことが大切ですね。
親の立場になってみると「子供はいつまでたっても子供」ですが、自分の子供であっても一人の人間です。そこには相手を尊重し、敬意を払うことも必要ですね。適度な距離感を持ち、相手を信じる、これもまた親にしかできない「婚活」といえます。
家の佇まいから見えてくる「人柄」や「家風」
「家」って不思議なもので、中で暮らしている人たちの様子が見えてくるものです。古くても大事に扱い、手をかけてきた家はイキイキとしていて、逆に新築でも、放ったらかしにしている家は、どんどん寂れていく感じがしませんか?
昔から家のまわりをキレイにしておくと、良い縁を引き寄せるといいます。特に縁談ともなれば、仲人さんがお相手の家を見に行ったりするのは、相手の家柄を知るうえで、とても大切なことだからなんです。
いくら肩書きが立派でも、年収が多くても、家の佇まいが粗末ではその家の家風に対して不信感を持ってしまうものです。日ごろから、家のまわりをキレイにしておくことで「良運」や「良縁」を呼び寄せましょう。