これからの季節にぴったりのお出かけコース「奥琵琶湖」をご紹介します。
日本で最大の湖「琵琶湖」は、大きく湖南・湖東・湖北・湖西に分けられます。
その地域により、まったく違う表情で私たちを魅了します。
今回は、湖北と湖西の境にあたる「奥琵琶湖」の特集です。
琵琶湖の最北にあたる湖岸エリア。春の桜、夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色と四季折々の美しい自然を楽しめます。まずは「西浅井町」を街歩き。西浅井町は古くから北陸と京都・大阪を結ぶ交通の要衝でした。琵琶湖最北の湊塩津と日本海の敦賀湊を結ぶ「塩津街道」が有名ですね。
そもそも「塩津」の名前は、塩のない近江に塩が入って来る港、ということに由来するそうです。ここでの主な上り荷(北陸から京都・大阪へ向かう荷物)は、米、青菜、紅花、たばこ、にしん、ぶり、昆布、わかめ、干鰯、鉄、鉛、銅などで、一方、下り荷(京都・大阪から北陸へ向かう荷物)は陶磁器、綿、呉服、太物、茶、みかんなどでした。
江戸時代になり、年貢米の積み出しが激しくなると、道は「上り千頭、下り千頭」といわれるどのにぎわいを見せ、馬や大八車が盛んに往来し、約10軒のもの旅館のほか、大きな問屋が軒をつらねたといわれています。旧街道には、白壁土蔵のある民家や切妻入り造りの家が多く、くすんだベンガラ色の柱や塀が懐かしさを醸し出しています。
変わった名前ですよね。「あぢかま」とは塩津の地域をさす枕言葉で、びわ湖の水辺で冬を越す鴨に由来しているそうです。駅の北には、ブナ林やアカガシ林など、様々な林・植物の宝庫として、約3万年の歴史をもつ山門水源の森が広がっています。
奥琵琶湖ならではの湖産物や、滋賀の名物・郷土料理は初めてなのにどこか懐かしい日本の美味しさの原点、ふるさとの味を楽しめます。あぢかまの里名物は「鮒寿し茶漬けセット」。びわ湖でとれた鮒を、お米の中で発酵させた滋賀県の伝統な郷土料理です。通常のお寿しとは異なり、魚の身だけを食べるのが一般的なんですって。
お土産としておススメなのが、でっちようかん。小豆あんに大粒の栗を練り込み、竹皮に包んで蒸しあげました。 爽やかな竹の香りに、さっぱりとした甘みが特徴。滋賀では古くから親しまれている故郷の味です。名前の由来は、江戸時代、滋賀から京都や大阪のお店へ、奉公に出ていた丁稚(でっち)さんが短い里帰りの後、この故郷のようかんを、よくお店へのお土産にしたところからきています。ほかにも自然の中で育ったイノシシのお肉を使ったコロッケ「ししコロ」や琵琶ますの煮付けなど、ここでしか味わえない珍しいものが沢山あります。
びわ湖の最北端に突き出た葛籠尾半島を縦に走る、18.8kmのドライブコースで、沿道には約4000本の桜の木、その向こうには太陽の光に反射して輝く雄大なびわ湖。つづらお展望台からは、びわ湖の4分の1以上の景観を臨むことができます。パークウェイ沿線には自然歩道もあるので、ハイキングも楽しめます。
春には4000本の桜が咲き乱れ、山をピンクのリボンのように飾ります。 桜が終わる季節の「桜吹雪」は見事の一言。夏は、青い空に輝く太陽を湖面が反射し、キラキラと幻想的な風景が広がります。 木陰に腰をおろし、湖を渡る風にしばし暑さを忘れてしまいます。秋になると、橙色に染まる奥びわ湖の山々と、澄んだ秋空のコントラストは、訪れる者にどこ か懐かしい空気を味あわせてくれます。冷たい風に吹かれ散る、落ち葉の暖かい色。日本の原風景がここにあります。冬は、雪景色も素晴らしいのですが積雪が多く、通行が危険なため冬季間は通行止めになってしまうのが残念。
マキノサニービーチは海津湾の西側で、北方に続く高木浜と知内川河口付近の知内浜とにわかれています。穏やかな曲線を描きながら続く美しい松林と砂浜は「日本の白砂青松百選」に選ばれています。マキノサニービーチからは、琵琶湖八景にも数えられる竹生島と海津大崎の二大景勝地を望むことができ、浜辺は遠浅で安心して水浴を楽しめ、オートキャンプ場等のアウトドア施設も整備されているので、アウトドア派の人にはたまりません。
インドア派の人には、湖畔にあるお洒落なリゾートホテルで過ごすのをおすすめします。レストランやカフェで食事やお茶を楽しめますから、午後のひととき、優雅な気分を味わうのもよいですね。
マキノとは琵琶湖の対岸にあたりますが、長浜市元浜町からは、ダックツアーなるものもありますよ。水陸両用バスで湖北の街と湖を巡るツアー。市内観光後、長浜港から琵琶湖へスプラッシュイン!!かなりエキサイティングな感じですが、興味のある人はチャレンジを☆ヽ(^o^)丿